●病気とは「生命場」の乱れ
人間の病気の原因は、西洋医学で考えれば「臓器の故障」です。肝炎
ならば肝臓の故障、胃潰瘍ならば胃の故障となります。
そして治療は壊れたところを取り除いたり(手術)、薬や点滴などで
臓器の機能の弱った部分を補ったりします。まさに「機械工学的」な発
想です。臓器移植などはまさにその典型でしょう。
これに対して中国医学では、病気は体内の「生命場」の乱れが原因と
考えます。一定の秩序を保っていた「場」がたとえば暴飲暴食やストレ
スなどの原因によって乱れる。
多少の乱れならば自然と元の秩序に戻ろうとする力が「場」にはあり
ますが、あまりに乱れ方が大きいと、自分の力だけではどうにもならな
くなってしまいます。それが「病気」という状態です。
ですから中国医学の治療とは「生命場」がもともと持っている「力」
をあと押しして助けるものをいいます。
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●「食」「気」「心」が養生の根幹
私たちのからだは「生命場」なのですから、これが整った状態、いい
換えれば生命場が高い状態にあるときは、生命がありのままに発揮され
るわけですから「健康」でいられるのです。
だから生命場を高めることこそが、生命のエネルギーを高めることで
あり、養生の根幹となるものです。
逆に生命場がゆがんだ状態、あるいはバランスが乱れている状態のと
きは「病気」となります。
では、その生命場を乱す原因とはなにか。それは端的にいうと30%
は食事にあり、残りの70%は心の問題であると私は考えています。
そして生命場を高めるには、「食」「気」「心」の三つの「養生」が根幹となります。
この三つは相互に関係し合って、病気の予防や健康の維持に役立って
いることはもちろん、生き方にも大いにかかわってきます。
「生命場」とは、私たちのからだの中にだけ存在するのではありませ
ん。私たちの生命場は、周囲にもつながっているし、地球や宇宙全体に
まで広くつながっています。
養生で生命場を高め続ける生き方をすれば、永遠の命と一体化する
ことになります。それこそが私たちの生きている最大の目的といえるでしょう。
私が今まで見てきた中では、この生命場を高め続けた人ほど、見事な
「達者でポックリ」を実現させています。
生命場を高めるということは、大自然の流れに沿う生き方であると思
います。
そういう意味では「寝たきり」や「要介護」になるということは不自然
なのです。野生動物に「寝たっきり」「要介護」にはありえません。
生命場を高め、自然の流れに沿えば、「達者でポックリ」は難なく達
成できることでしょう。
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参考資料「達者でポックリ。」
帯津三敬病院院長 帯津三敬著 東洋経済新報社
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