●高脂肪の食生活が大腸ガンを引き起こす
日本人のガンによる死亡率は、胃ガンがもっとも多く10万人あたり40人くらいの割合です。これに対し、欧米人の胃ガンによる死亡率は10万人に20人の割合で、むしろ大腸ガンのほうが多いといわれてきました。
ところが、ここ数10年来、日本人にも大腸ガンがふえ続け、21世紀には胃ガンに取って代わるとみられています。
こうした地域差や変化が出る原因として、病理学者(病理学とは病気を分類し、病気の原因や成り立ち方を研究する学問分野)の研究によると、脂肪摂取量の多い地域ほど大腸ガンによる死亡率が高く、反対に脂肪摂取量の少ない地域では大腸ガン(とくに結腸ガン)の死亡率が低いということが分かってきました。
そして脂肪摂取量と大腸ガンとのかかわりから、にわかに注目されてきたのが腸内細菌の存在です。
脂肪を摂取すると、それを分解するために胆汁が肝臓で作られて分泌されます。
胆汁に含まれる胆汁酸は腸で脂肪を消化し、脂肪酸やグリセリンなどに分解します。
こうして分解した脂肪酸やグリセリンは肝臓に蓄えられます。
一方、分泌された胆汁は、症状の末端の粘膜を通って再び肝臓に戻ります。といっても、肝臓にる胆汁酸は約8割程度で、残りの2割はすべて大腸に流れていきます。
問題はこの2割の胆汁です。
私たちの大腸には、胆汁酸を分解する腸内細菌がたくさんすんでいます。これらの腸内細菌が胆汁酸を分解すると、二次胆汁酸という新たな物質ができます。
これが発ガン物質を刺激して発ガンを促進します。
腸内細菌が分解した二次胆汁酸を与えた動物実験でも、確実に大腸ガンが発生しました。
しかも、ガンができるまでの期間が非常に早いことがわかったのです。
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参考資料「乳酸菌生産物質で便秘は必ず治る」より
監修 光岡知足 マキノ出版
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