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●皮膚も大切な排泄(はいせつ)器官

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参考資料 「病は気からの免疫学」安保 徹 著 (講談社)より
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 汗には、高濃度の水銀やダイオキシンが合まれることがあると報告されています。つまり、
水銀中毒や環境汚染があると、その異物を排泄するための第一線の器官として皮膚が働いて
いることがわかります。

このような非日常的な事態だけでなく、日常的な老廃物の排泄にも、汗は重要な役割を果
たしています。

私たちが入浴したり、サウナに入ったりして汗をかくことが、健康によいと思われている
理由でもあります。


 アトピー性皮膚炎や薬物性湿疹、あるいは接触性皮膚炎(かぶれ)によって起こる炎症も、
排泄(はいせつ)反応であることを知る必要があります。

アトピー性皮膚炎の炎症は、ハウスダストなどの抗原を外に排泄するための反応です。
薬物による湿疹は、からだに害のある薬物を体外に出すための反応です。
接触性皮膚炎の場合は、接触した植物成分や金属などを、やはり外に排泄するための反応です。


 この排泄のための炎症を引き起こす物質が、ヒスタミン、ロイコトリエン、セロトニン、
アセチルコリン、プロスタグラジンなどのケミカルメディエーター(化学伝達物質)です。

したがって、抗ヒスタミン剤やステロイド外用剤で排泄反応を熱心に止めるのは、病気を治  
りにくくすることになります。

私たち現代人は、目先の不快な症状を避けるために、せっかくの排泄反応を止めてしまう
傾向が強くなっています。このような理解は、一般の人にも医療関係者にも大切なことです。


 抗ヒスタミン剤やステロイド外用剤を長期に使っている人は、炎症を起こす力も弱まるし、
ついには汗をかく力も低下してしまいます。

からだでできたいろいろな老廃物をため込んで、健康から遠ざかってゆく理由がわかるでしょう。
一時的に不快な症状から逃れる行為が、ついには重大な生きる力を失う行為になっているのです。
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