★問題点1大腸メラノーシス
大腸の内視鏡画像を見ると、腸の中が黒くなっている人が非常に多く見られます。
これは、アロエやセンナ、大黄(だいおう)といった「アントラキノン系」の下剤を半年以上、
長期に渡って服用したために起こる「大腸メラノーシス(大腸黒皮症)」症状です。
下剤を服用していると排便の調子は良くなりますが、アロエやセンナ、大黄の代謝産物
が血流に乗って腸の粘膜の下に入り込み、腸が黒くなってしまいます。
この大腸メラノーシスになると、腸が機能障害を起こし動かなくなりますが、
特に症状がなく、下剤を服用していれば調子が良いと感じています。
ところが、内視鏡検査を受けると大腸が黒くなっていたり、黒い色素の沈着
が腸管の神経にも影響して、大腸がまるで伸びたゴムホースのような状態に
なり、大腸の動きが弱まってしまいます。
下剤の服用を止めると
排便がなくなり、検査を受けて発覚する人も少なくありません。
横浜の内視鏡センターで、約1万件の大腸メラノーシス頻度の調査を行ったところ、
全体の約3.5%にあたる354例も重症患者が見られました。
これは、特に新しい病気ではなく、30年程前から知られていますが、専門医以外は
大腸メラノーシスについて詳しくないため、センナや大黄などが含まれている薬を処方し、
人工的に大腸黒皮症を作ってしまうケースが多いようです。
アロエやセンナ、大黄は、現在、日本で使われている下剤の75%以上に使用されています。
下剤を服用している場合、この大腸メラノーシスに注意する必要があります。
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参考資料 松生クリニック 院長 松生 恒夫 先生 財団法人保健同人の講演会より
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★問題点2 下剤による腸の蠕動運動低下
腸は『第二の脳』と言われ、腸の4つの機能(働き)をしています。
4つの機能とは、消化・吸収・合成・排泄です。
排泄機能は蠕動運動という、蛇腹状の腸壁が上下することにより、腸内の食べ物を押し下げて便として排泄する運動です。
ここで問題になるのが、3点あります。
①腸壁が、センナ・アロエ・大黄などの下剤に犯されて、蛇腹状が小さくなることにより、蠕動運動しても、腸内の食べ物を肛門に向けて押し下げる力が低下する。
②更に腸の4番目の働きの排泄(蠕動運動)について、腸が働かなくても下剤が下痢をおこして排泄してくれると自己判断して、排泄機能が低下してしまいます。
ですから、下剤を飲まないと便が排泄できなくなります。
③以上、上記①と②により便秘体質となり、『便秘は万病の元』と言われるように、
便秘により血液が汚れ、免疫力が低下し、種々の生活習慣病(特にがん)体質の原因となります。

